自慢は海老の揚真丈
四代目 魚盛が自ら一品を挙げるなら、椎茸・蓮根・団子をタネにした海老の揚真丈です。丁寧な下処理から生まれるこの逸品は、店が看板料理として名指しするものです。フルーティーな日本酒と合わせると、素材の旨味がさらに引き立ちます。鮮魚店から始まった店だからこそ、魚介はもちろん、揚げ物一つにも手間を惜しまない姿勢が表れています。
横浜中央市場で毎朝仕入れる旬の魚を使った刺身盛り合わせも外せません。店主の齋藤晃宏氏が自ら市場へ足を運び、その日一番の素材を見極めてから仕入れているため、盛り合わせはその時期ならではの内容になります。
90年の歴史と14年の修業
店のルーツは鮮魚店にあります。三代目までの歩みを守った四代目が、都内で14年間積んだ修業を経て、伝統的な手法と現代の調理法を融合させた料理を仕立てています。約90年という時間の積み重ねが、目利きと包丁の技に凝縮されています。神奈川県横浜市西区浅間町という場所で、その歴史が今も続いています。
料理を引き立てるのが日本酒です。大将自ら試飲して選び、2ヶ月に1回入れ替えるため、季節ごとに銘柄が変わります。正直、鮮魚店の血筋と長い修業の両方を持つ店は、素材への向き合い方がやはり違うと感じました。
味わう場所としてのカウンター
四代目 魚盛はカウンター8席のみの店です。仕切りのないフルオープンキッチンで、調理の音や香り、包丁さばきを間近に感じながら食事ができます。一人客も多く、記念日や会食にも向く空間です。コースは一献3,300円(税込)、旬彩5,500円(税込)、馳走8,800円(税込)の三段階。晩酌セットなら刺身盛り2〜3種類に小鉢、焼き魚を好きな一杯と楽しめます。店は横浜市西区浅間町1丁目、斉藤ビル。予約は045-311-2767で受け付けています。


