地元野菜を主役にしたピザという発想
PIZZA Gran-Boisが地産地消をテーマに掲げていることは、メニューを見るとよくわかります。その象徴が、横浜の野菜をたっぷり使ったオルトナーラです。近くで採れた野菜を使うことで、鮮度の高い状態のまま一枚に仕立てられます。周辺に住む人が気軽に使える地域密着の店を目指すという方針が、この一枚の背景にあります。店名の「Gran-Bois」が広大な森を意味する点も、自然とのつながりを意識した姿勢と重なって見えます。
野菜を活かす発想は他のメニューにも及びます。なすときのこのミートピザは1,500円で、じっくり煮込んだミートソースに焼いたなすときのこを重ね、野菜のうま味と肉のコクを同居させた一枚です。素材の組み合わせで食べ応えを出す作り方に、地元野菜への信頼がにじんでいます。
和のアレンジが効いた看板メニュー
PIZZA Gran-Boisの個性がもっとも出ているのが、照焼チキンピザでしょう。1,400円のこの一枚は、低温調理したチキンに自家製の照り焼きだれをからめた和風ナポリピザです。モッツァレラチーズにねぎとコーンを合わせ、仕上げに照り焼きソースとマヨネーズをのせ、のりと白ごまで香りを添えています。イタリア発祥のナポリピザに和の要素を大胆に持ち込んだ構成で、幅広い層に支持されている看板メニューです。
和のアレンジがある一方で、王道もきちんと押さえています。完熟トマトソースにモッツァレラとバジルを合わせたマルゲリータは1,200円。個人的には、こうした定番と変化球が同じメニューに並んでいることで、来るたびに選ぶ楽しさがある店だと感じました。
味を左右する生地と窯のこだわり
個性的なトッピングを支えているのが、土台となる生地です。イタリアのカプート社の小麦粉を使い、冷蔵庫で数日間低温熟成させることで、小麦の香りと旨味、甘味を引き出しています。ポーリッシュ法による長時間発酵で酸味を抑え、軽やかな口当たりともっちり感を両立させた生地が、どのトッピングも受け止めます。
焼き上げるのはペレット窯です。木の端材を圧縮したペレットを燃やし、薪窯と同じ550℃で一気に焼くことで、耳まで香ばしく仕上がります。25cmという食べきりやすいサイズで、価格は1,200円から1,600円。生地・窯・トッピングそれぞれにこだわりを持たせることで、テイクアウトでも満足度の高い一枚に仕上げているのがPIZZA Gran-Boisの作り方です。


