日替わりの皿と旬の素材が織り成す、毎晩変わるカウンター風景
大阪市都島区内代町、バス停・都島本通五丁目停留所から歩いて約1分の場所に、おばんざいダイニング いちくんはある。複数の飲食店で経験を積んだ店主・木村亮一氏がひとりで厨房に立ち、仕入れから調理まで一貫して手がけている。メニューは日替わりが基本で、その日の市場で目にとまった旬の食材がそのまま夜の皿に反映される。チューリップ唐揚げや手作りシューマイ、マカロニグラタンなど定番もあるが、行くたびにラインナップが入れ替わるのが通う理由になりやすい。
少量ずつ何品も頼んでつまむ人もいれば、がっつり一品で腹を満たす人もいて、使い方の幅が広い。「毎回メニューが違うから飽きない」「何を頼んでも外れがない」という声がSNS上でも目立つ。濃い味付けに逃げず、下ごしらえと火の通し方で食材そのものの旨みを引き出す料理は、個人的にはこの価格帯で出てくることに驚いた。素朴なのにどこか丁寧さが伝わる、そういう一皿が並ぶ店だ。
フィンランド産ウォッカ「コスケンコルヴァ」が飲める大阪都島区の一軒
おばんざいダイニング いちくんの酒棚で異彩を放つのが、フィンランド産ウォッカ「コスケンコルヴァ」。大阪都島区ではここだけの取り扱いで、雑味のないクリアな飲み口がおばんざいの味を邪魔しないと評判を集めている。日本酒は季節や客層に合わせて銘柄を入れ替えており、来店ごとに見知らぬラベルと出会う楽しみがある。少量ずつ飲み比べできるスタイルを採用しているため、日本酒初心者でも構えずに試せる。
生ビールや酎ハイ、ハイボールといった定番のほか、紅茶梅酒やハーブリキュールなど変わり種も棚に並ぶ。「普段は酎ハイばっかりだけど、ここでは日本酒に手が伸びる」と話す常連もいるらしい。料理との組み合わせを店主に相談すると、その日の仕入れに合わせたペアリングを即座に提案してくれる。酒の種類が多い店は珍しくないが、一品ごとの相性まで考えて勧めてくれる距離感は、一人営業ならではだろう。
せんべろセットと深夜2時までの営業が生む、ふらっと寄れる日常感
平日の営業時間は18時から翌2時。終電を逃した帰り道や、残業後の遅い時間にも灯りがついている。土日祝は15時から23時で、昼飲みにも対応しているのがありがたい。せんべろセットを設けていて、千円台で飲んで食べてという使い方ができるため、財布を気にせず足を運べる。
定休日は月曜日で、月曜が祝日にあたる場合は火曜に振り替わる。支払いは現金のほかクレジットカードやQRコード決済にも対応しており、手持ちがなくても困らない。大阪メトロ野江内代駅から徒歩約6分というアクセスも、仕事帰りの一杯にちょうどいい距離感だ。「週に2回は来てる」という常連がいると聞いても、この価格帯と立地なら納得できる。
一人営業が生む距離感と、ふらっと座れるカウンターの空気
木を基調にした店内にはカウンター席とテーブル席があり、一人飲みでもグループでも居場所に困らない。モニターには野球中継が映っていて、試合展開に一喜一憂しながら杯を傾ける常連の姿もある。店主が一人で切り盛りしているぶん、客との会話が自然に生まれやすく、初来店でもカウンターに座ればすぐ馴染める雰囲気がある。
「初めてでも入りやすかった」「家のリビングみたいに落ち着く」という感想が口コミに繰り返し出てくる。おばんざいダイニング いちくんが掲げる「お袋の味」というコンセプトは、料理だけでなくこの空間全体に染みているように感じる。肩肘張らずに晩酌できる場所を都島エリアで探しているなら、一度カウンターに座ってみるといい。


