ゆっくり過ごすための空間づくり
大衆ビストロ Kitchen Takuは、居酒屋街のようなにぎわいとは少し違う過ごし方を大切にしている。語らいを重ねながら食事と酒をゆっくり楽しんでほしい、という想いで営まれている店だ。店内には絵を飾り、季節の花を添えて、木のぬくもりに包まれた癒しの空間へと丁寧に整えている。自信を持って出す看板のパスタをはじめ、昼から夜まで幅広い料理を用意し、大塚で心地よく過ごせる時間を届けている。
昼と夜で変わる店の表情
昼はパスタを中心に、肩の力を抜いて味わえる一皿を出す。ランチは2種類のセットを用意し、パンとスープの組み合わせか、デザートとカフェを添えた構成から選べる。ひとりの休息にも、気の合う人との語らいにも寄り添えるよう整えられていて、仕事の合間や休日の昼下がりにちょうどいい。
夜は一品ずつ選べるアラカルトが主役になる。グループで取り分けながら少しずつ味わうのがおすすめの過ごし方だ。特定のコースは設けていないが、予算に合わせた宴会仕立てのメニュー作りにも丁寧に応じている。前日までに予約すれば記念日向けのバースデープレートも用意でき、特別な日の食卓をいっそう華やかにできる。同じ店でも昼と夜でこれだけ表情が変わるのは、二つの時間を別々に設計しているからだ。
素材を活かす二つの技
Kitchen Takuの料理は、素材の持ち味を引き出す調理を軸に据えている。積み重ねた経験を活かし、一皿ごとに丁寧に仕上げる。シンプルに見える料理にも下ごしらえと火入れの技を惜しみなく注ぎ、奥行きのある味わいに整えるのだ。
フレンチの技法は、目に見えないところで働いている。ソースの仕立てや火入れに長年磨いた技をそっと効かせ、素材そのものの美味しさを引き立てる。華やかに前へ出るのではなく、料理の奥で味を支えるのが持ち味だ。イタリアンは大衆的に気取らず楽しめる本格の味として、フレンチは繊細な味わいとして。二つの技を気軽に楽しめるのが、大塚のこの店の面白いところだ。

